奴隷として働かされ、ゴッドバレーの戦いに巻き込まれていたくま。1096話ではニキュニキュの実を食べたことによって、イワンコフ・ジニーと他の奴隷たちを逃がし勝利。1097話では、その後のくまの生き様が描かれていました。
こちらの記事では、1097話のネタバレを含むあらすじを紹介します!
ワンピース1097話「ジニー」あらすじ
1097話は、ゴッドバレーの戦いの8年後からスタートします。
くまはかつての祖国であるソルベ王国に戻っており、ソルベ王国の南部にジニーと二人で暮らしていました。くまは牧師として暮らしており、日曜日に老人たちの身体の痛みをニキュニキュの実を使って取り出していました。
身体の疲れや痛みを取り出すことが出来るくま。かつて麦わらの一味がくまに敗北したときに、全員が喰らったダメージをゾロひとりでくらうことで見逃してもらうというシーンがありましたが、それと同じように痛みを取り出しているようでした。
人々の痛みを肩代わりするくま
日曜日に行っていた人の痛みを取り出す行為は、「苦しみと痛みの塊は誰かが引き受けるまで消えない」という制約がついていました。
くまは人々から取り出した苦しみや痛みの塊を自分が引き受けて、毎回苦しみに耐えるという生活をしていたのです!
この段階で、くまが偉大な人であることがわかります。人間よりも耐久力のあるバッカニア族であっても、人の痛みを肩代わりするというのを続けるのは並大抵のことではありません。
ジニーはそのことを知りつつも、くまのやっていることを泣きながら支えるのでした。
ジニーに結婚を申し込まれるが断るくま
痛みや苦しみを受け取る代わりに食べ物をもらったくまとジニーは二人で食事をとりながら、幸せな生活を送っています。
「結婚しようよくまちー♡」とジニーに言われるも、「え…!!しないよ!!」と即答するくま。
「なんでだよ!!するぞ!!てめー!!ウチの事大好きだろ!?」「幸せにしてやるからよ!!!」とジニーがいいます。4歳上の姉さん女房らしく引っ張ってくれています。
くまもジニーに惹かれているようでしたが、バッカニア族の生き残りであることがジニーを危険にさらす可能性を考えると、やすやすと結婚することは出来ないようでした。
「おれは幸せになると思うけど……」と答えつつ、心の中では(キミを不幸にしたくない)と思っているのでした。
ドラゴンを知るくま
話を変えようとするくまは、新聞を読んで見せます。そこには「自勇軍」の記事があり、各地でデモを起こしていたドラゴンがとうとう指名手配されたことが書かれていたのです。
「かっこいいなこの人 きっと誰かのヒーローだ」
「おれもいつか海へ出て 誰かを助ける為にこの命を使いたい!!」
と意志を強くもつのでした。
それに対し、ジニーは「ばか」と仕方ないような呆れたような表情を浮かべるのでした。
ソルベ王国で始まる差別政治
ソルベ王国は北部に城下町があり、南部にくまの教会や老人たちの村がある状態です。ソルベ王国の新しい王様は、世界政府への貢物として国民に高額の税金を課しました。そして、その税金を払えない南部は足手まといだと切り捨てることにしたようです。
これは世界政府が行っている差別政治と同じもので、それを真似ようとしている動きでした。
北部の人は南部の人を自由に使っていいという法律に変わってしまったため、人々が攫われてまた奴隷を作ろうとしていたのです。
「奴隷でも作る気か!!!」「絶対許さない!!!」とくまはニキュニキュの実で攻撃。反逆だと捕まってしまいます。そんなくまを助けようとしたジニーや村の人たちもくまちーを返せと暴れて投獄されてしまっていたのです。
「ジニー…!!! ーーここはとんでもない差別国家になるかもしれない…」というくま。
「ベコリ王は”天竜人”の手先だ この政策は上からの入れ知恵だよ…!!」「この国に反抗するなら世界政府と戦う覚悟がいる」と冷静に話すジニー。
ドラゴン&イワンコフがくまとジニーを助ける
ソルベ王国の奴隷法律の存在を知ったドラゴンとイワンコフがソルベ王国にやってきて、反乱を実施。ベコリ王は折れて奴隷政策は破棄され、ソルベ王国は危機一髪で悪政から逃れることが出来たのです。
投獄されているくまとジニーの存在に気付いたイワンコフは、一緒に海に出ようと誘います。
ドラゴン・イワンコフの二本柱にくまを加えて「革命軍」へと変貌。ジニーも革命軍に参加することが決まりました。
ドラゴンは元海軍であることが判明!
ドラゴンは元海軍であることが明らかに!ただ、そこでは正義を見出せなかったため革命軍となったとのこと。
元々ルフィは祖父が海軍の英雄、父親が革命軍というすごい親族を持っていたのですが、ドラゴン自身も一度は海軍に入っていたとなると納得できますね。ガープはドラゴンを海軍として育てたでしょうし、そんな息子が革命軍になり、孫は海賊になってしまったガープの心労は計り知れないでしょうが…。
海軍は赤犬のような徹底的な正義のような風潮がありますし、人の命よりも天竜人を守ることを優先しなければいけないこともあります。ドラゴンはそういうところが嫌だったのだろうなと感じました。
どちらかというと人々が自由に暮らせる、ルフィに思考が似ているのではないでしょうか。
くまはドラゴンに「おれはあんたについていくよドラゴン!!」と宣言。「後悔はさせない」というドラゴン。
ジニーが攫われる
くまとジニーが革命軍に加入してから8年。くまとジニーは別々の作戦に参加しており、ジニーは久しぶりにくまと同じ作戦になることを喜んでいたのですが・・・。
そんなジニーが攫われて、1097話が終了しました。
不穏な知らせにドラゴンも慌てていますね。
ジニーを攫ったのはサターン聖なのか?
ジニーを攫ったのはサターン聖であると予想しています。
くまの半生を描いていますが、この後くまは世界政府の道具になるわけですから、バッカニア族のタフさを買われてのことだと考えられます。くまを手に入れるならジニーを攫って交換条件にしたほうが効率がいいと考えたのではないでしょうか。
くまの性格を考えると、ジニーを無視していられるような人ではないですし、自分を実験台にすることをよしとするでしょう。
次回、くまの過去がさらに語られるのでしょう!ボニーが生まれるところまで描いてもらいたいですね!