ワンピースの始まりの街である「フーシャ村」に滞在していたシャンクスとの出会いが、ルフィを海へと駆り立てました。
そこでシャンクスの強さを見せつけるためのかませ犬として登場したのが、山賊・ヒグマ。シャンクスはヒグマにお酒をかけられても笑って許し、その器の大きさを見せつけました。
そのヒグマが「海軍大将として再登場する」という話があるのをご存じでしょうか?
今回は、その真相について紹介します。
ヒグマが海軍大将になるのはデマ!
ヒグマが海軍大将として登場するという話は、ワンピース本編にはありません!
実は、ヒグマを愛してやまないファンたちが描いたファンアートが、あまりにも「それっぽい」ということで話題になっているだけなのです。
今回掲載させていただいている上記のイラストも、まるで尾田先生が描いたかのような1コマですよね。
ここでは「海軍の新元帥」という表記になっており、噛ませ犬キャラクターだったはずのヒグマのかなりの出世に驚いてしまいますね。
ちなみに、この新元帥の作品は2年前(2022年)のものであり、その時代からヒグマの再登場を待ち望んでいるファンがいるようです。
実はあながち嘘とはいえない?ヒグマ海軍大将の理由
海軍大将の名前には「色」+「動物」という決まりがあります。
旧大将、現対象の名前を比べてみると、
- 赤犬
- 黄猿
- 青雉
- 藤虎
- 緑牛
やはり、色と動物の名前がくっついているのがわかりますよね。
ヒグマを無理矢理漢字に当てはめるならば「緋」+「熊」となり、海軍大将としての決まりが当てはまっているため、このような考察が生まれたのでしょう。
倒したい海賊が2人いるというのは、シャンクスとルフィのことを指しているのでしょう。
こんな未来があるのではないかというのは、考え方としてはあり得るかもしれません。
ヒグマが海軍大将はあり得ない!十二支との関わり
個人的には、ヒグマが海軍大将として参入するのは非常に面白い展開だと思うのですが、基本的にはあり得ないと考えています。
その理由は74巻のSBSに掲載されている、尾田先生の回答からです。
SBSとは、尾田先生に向けて読者が送った質問に答えるというコーナー。面白い質問から、かなり鋭い質問まで多く寄せられているのですが、その中でどうして「藤虎」と「緑牛」にしたのかについて質問をしている読者がいました。
新大将を「牛」「虎」にした理由は…
■未申(坤)→桃太郎
■丑寅(艮)→鬼門→鬼
「鬼」とはつまり「海賊」の事を指します。
藤虎が七武海制度の完全撤廃を目指すように、2人の新大将は海軍の人間でありながらどこか世界政府に反感の気持ちを抱いているという設定で作られたのではないでしょーか?
出典:尾田栄一郎、ONE PIECE、74巻SBS、集英社
それに対する、尾田先生の回答がこちら。
え?動揺?(冷汗)
し…してませんけど?ぜんぜん。
まー、ムズカしいこと書いてありますね。
正解とも不正解とも言ってませんからね、ぼくは!(冷汗)
一応ね。こ…こんなハガキも来たよ!と、しょ、紹介だけしてみました。
出典:尾田栄一郎、ONE PIECE、74巻SBS、集英社
この尾田先生の「冷汗」というのが、実はぴったり当てられてしまったということだということでしょう。
元々海軍大将の「犬・猿・雉」は桃太郎が連れている動物であるから、その反対側の鬼門の動物である「虎・牛」を選んだのだという考察です。実際、藤虎はルフィたちを逃がそうとする素振りを見せていたり、絶対正義とはかけ離れているような動きをしています。
そのことから、旧大将は「犬・猿・雉」、新大将は「犬・虎・牛」となったわけです。
ヒグマが海軍大将に当てはめられない理由はここにあり、今回出てきている動物たちはすべて十二支から選ばれています。
しかし、ヒグマが大将になった場合は「緋熊」となるため、十二支には熊がいないのです!
ファンが待望しているヒグマ海軍大将説は実現しない可能性の方が高いと考えています。
まとめ
今回は、ヒグマが海軍大将として再登場するかどうかについてまとめました。
- ヒグマが再登場したシーンは原作にはない
- ファンアートが加速していったことで、実現もしないのではないか
- 海軍大将と言われた理由は「色+動物」という名前(緋熊)であるから
- 海軍大将は十二支から選ばれているため、熊は当てはまらないので再登場はなさそう