複製人間や巨人化の研究、人口悪魔の実などあらゆる科学の最前線を担ってきたDr.ベガパンク。ベガパンクは研究の末、世界中がエネルギーで溢れる世界を目指し「古代エネルギー」についての研究を始めました。
古代エネルギーの研究は空白の100年に近づくものであったため、世界政府から狙われることとなってしまったのですが、そもそも古代エネルギーとはどんなものなのでしょうか?
今回は、古代エネルギーがどんなものなのか考察していきます。
古代エネルギーとはどんなものなのか
ベガパンクがたどり着いた古代エネルギーとは、約900年前に巨人族よりも大きな機械兵器が存在していたことが発端となっています。マリージョアに眠るその機械兵器を動かす動力は現代の科学では作り出すことは出来ない。つまり、900年前にはこのような大型の機械を動かすだけの動力があったということ。
その巨大なエネルギーがあれば、現在世界で起こっている資源を取り合う争いは無くなるというのがベガパンクの考えでした。
古代エネルギーこそベガパンクの「新時代」
ベガパンクは古代エネルギーを再開発することで、世界中に無償でエネルギーを行き渡らせることが出来ると考えているようです。
これがベガパンクの考える新時代なのでしょう。
しかし、その研究を進めることは禁忌とされている空白の100年について研究しなければならなくなるため、現在世界政府やCP-0がエッグヘッドを取り囲み、ベガパンクの命を奪おうとしているのです。
古代エネルギー=電気説
我々の世界で一番大きなエネルギーとして考えられるのが「電気」です。ワンピースの世界は少し文明が遅れている描写が多く、電気でものを動かしている描写はほとんどありません。
エネルのゴロゴロの実や、ナミのサンダー・テンポを見ると「雷」や「電気」自体は存在しているように感じられますが、それを蓄電して物を動かしているということはないのです。
ワンピースの世界は発電・蓄電が出来ない?
電気を増やす「発電」と、電気を保持する「蓄電」には磁石の力が必要です。磁石を動かすことで誘導電流が発生し、それが発電となるためです。発電にも蓄電にも磁石の力が必要なのですが、グランドラインでは方位磁石もうまく動かないほど磁気異常をきたしているということが明らかになっています。
磁気異常が広がっているということは、磁場が作れないので磁石を生成して発電・蓄電することが出来ないので、ベガパンクが求める古代エネルギーは電気の可能性が高いです!
原子力発電の可能性もある
古代エネルギー=大きなエネルギーであることから、古代エネルギーは核を使った装置である可能性も高いです。原子力発電などは小さな原子の力だけで爆発的な電力を稼ぐことが出来るほど大きなエネルギーを作り出すことが出来るため、機械兵器を動かしている動力を考えると核を使ったエネルギーの可能性も捨てきれません。
それも含めて原子力発電という発想は出来るのではないでしょうか。
ベガパンクは「正解」に近づいている?
1091話でサターン聖が「マザーフレイムを生む融合炉」と発言しています。ベガパンクが開発したマザーフレイムという兵器は、融合炉によってエネルギーを作っていることがわかります。融合炉といえば原子力ですから、ベガパンクは限りなく正解に近づいているのではないでしょうか。
ただ、蓄電自体は出来ないので、融合炉で作ったエネルギーをそのままマザーフレイムで打ち出すということしか現代の技術は出来ないのでしょう。磁場が安定すれば蓄電や発電が安定して、安定したエネルギー供給が可能になります。
古代エネルギーが禁忌の理由
古代エネルギーが電気だと仮定すると、ワンピースの世界の磁気異常が原因で、現在電気の技術発展が進んでいないということがわかります。
裏を返せば、空白の100年があった900年前には「電気があった」ということなので、磁気異常がなかったのではないかと推測できます。
やはりグランドラインやレッドラインなど複雑な海の形状、世界を分断するような構造は空白の100年で作られたため、磁気異常が生まれ電気が慢性的に利用することが出来ない。つまり、ワンピースは世界を正すためのなにかだと考察することができます。
そして、イム様や五老星といった世界政府は「世界が分断されて、エネルギーが供給されていないほうが都合がいい」ということにもなります。エネルギーが行き渡っていると新しい兵器などを開発されてしまう可能性があるので、人々は貧しく技術発展が進んでいない状態である方が都合がいいということなのでしょうか。
空白の100年の研究をして生き延びているのはロビンとサウロ、そしてベガパンクだけ。ベガパンクは殺されずに逃げ延びることが出来るのでしょうか!