1098話では、くまが愛しあっていた女性ジニーが天竜人に攫われてしまい、病気になったからと子どもと共に捨てられたところから物語がスタートしました。くまはジニーの子どもを自分の子として育て、ボニーと名付けて育てていました。
しかし、ボニーもジニーと同じ光を浴びることで発症する病気になってしまい、その治療法を探す最中、ソルベ王国に独裁をしていたベコリ王が戻ってくる!という知らせを聞くことになりました。
1099話ではどのようなことが描かれるのか、今回は1099話のあらすじをネタバレ有で紹介します!
1099話あらすじ|平和主義者
ソルベ王国のベコリ王が南部を燃やす
ベコリ王とは、世界政府の息がかかった独裁政治をする卑劣な王様のことで、くまが革命軍に入る前に「ソルベ王国の北部と南部を分けて、南部を奴隷にする」という取り決めを作った張本人。くまによる抵抗や、革命軍のドラゴンやイワンコフの活躍によってベコリ王は失脚することとなったのですが、なんとベコリ王が戻ってくることになったのです!
そして戻ってきてすぐにベコリ王がやったことは南部を燃やすことでした。
くまは自分の身を顧みず火の中に飛び込み、南部に住む老人たちを助けようとしていますが、それよりも大きな火の手が彼を阻みます。
ベコリ王は東の海・ゴア王国から着想を得ていた
ベコリ王は「遥か東の国ではこの政策が成功し…!!」「ゴミのない美しい町として…天竜人に絶賛されたそうだ!!」と発言しています。
これはルフィ・エース・サボが暮らしていたゴア王国で起きたことで、貴族出身のサボがゴア王国に嫌気をさして海に出る決断をした事件の事です。ゴア王国にはいくつかの層があり、中心部から外に向かうにつれ、貧しく、ゴミが積み上げられていたのです。
天竜人が視察に来るからとゴミ山を燃やし、ルフィやエースも一時命の危険にさらされたことのある政策でしたが、ベコリ王はそれを参考にソルベ王国の南部を破壊することに決めたのです。
もちろん島の北部に住む人もやりすぎだと主張しており、
「今すぐやめろ!!」
「南部の火を鎮火しろ-!!」
「人殺し-!!」
とベコリ王の悪政を止めようと動いていました。今回の政策をよいものだと思っているのはベコリ王とその仲間たちだけ。
国民を黙らせるために4,5人撃ち殺せと指示をするベコリ王。そんな中、くまが現れました。
くまによる「一人革命」が行われる
南部を燃やされてくまが黙っていられるわけもなく、くまはそのままベコリ王を打ち倒しました。その大きな戦いを「一人革命」と呼ばれるようになり、悪政を防ぐことが出来たのです。
そして不在になった国王の座には、国民からの強い要望でくまが就任することになりました。くまは城に住むことはなく、いつものように南部にある教会で暮らしていて、実際に王宮から国を動かしているのは先々代の王ブルドックとのこと。
ブルドックは貧しいけれど心が豊かでいられる政策をしていたよき王だったようで、くまはその飾りの王となっているようでした。
ボニーがトシトシの実を食べてしまう
ボニーはトシトシの実を食べてしまって、自分の年齢を操ることが出来るようになったのです。その中で、先々代王ブルドックの母であるコニーに変身しているシーンも描かれていました。
ボニーがマリージョアに潜入するときにコニー皇太后に変身していたことで、ボニーはソルベ王国の王女なのではないかといわれていましたが、実際にコニーとの血縁関係はないものの、くまが国王なので、ボニー王女ではあったようです。
ブルドックとくまの約束
ベコリ王がまたソルベ王国に戻ってきて、必ず王政を取り戻そうと計画していました。
世界政府を味方につけ「くまという悪の支配者がいる」という内容を新聞で大々的に発表。そんな現実を前に、くまは先々代王ブルドックに
「あいつが帰ってきたらそのすべてを返り討ちにする…!!」
「ーだが、そうすればおれは犯罪者だ」
「この国にはいられない…!!」
「その時はブルドックさん…あんたがこのまま王になってくれ…!!」
「ーそしてボニーを匿ってくれないか 教会も危ない」
とお願いするのでした。
ブルドックはすべてを承諾し、くまはボニーを置いて海に出ました。そしてベコリ王の船をすべて沈めた代わりに、懸賞金がかけられた海賊となってしまったのです。
ドラゴンとの再会
くまは追われながらもボニーの病気の治療法を探しながら世界中を旅していました。その最中、ドラゴンと再会。
イワンコフたちはすでに投獄されていたようですが、懐かしい人たちとの再会にくまも「おれも軍に戻りたいが…」と言葉を濁します。
そこで、くまはドラゴンから「Dr.ベガパンクならボニーの病気を治せるかもしれない」とベガパンクの居場所を教えてもらいました。
ボニーの病気は「治る」と即答するベガパンク
ベガパンクはボニーの病気を治すことは可能だと即答しました。まだ医療の現場に下ろしていない技術を使うとのことで、「新しい幹細胞を作り移植する 結果改造人間を作るような手間と費用が掛かる」と説明。
しかし、ベガパンクはくまがバッカニア族の生き残りであることが発覚すると、くまの複製人間を作るための血液の提供・クローン兵を作る許可をくれればボニーの手術費はただにしてくれるとのこと。
「どの道断わる事はないが…そいつらいったい何をする?」と使用用途について確認します。
ベガパンクは「非道な輩をねじ伏せる!!頑丈な身体は盾のように銃弾を弾き弱き市民を救うヒーローになるハズじゃ!!!」と答えました。
もちろんこれは嘘ではなく、ベガパンクは本当に研究やクローン技術の発展を願っており、それを悪用するつもりはないようでした。くまもそれを信じて、自分のクローンを作ることを許可します。
ベガパンクの思惑とは違うサターン聖…
くまのことを聖人だというベガパンクに「おれはただの気弱な平和主義者(パシフィスタ)だ」と名乗るくま。それを気に入ったと笑うベガパンク。ふたりはよりよい世界を、そして平和を願っていただけなのです。
しかし、その報告をうけたサターン聖は「兵器とは人間をどれだけ殺せるかだ」と不穏な言葉を口にしているのでした。
くまとベガパンクが合流したことによって、戦桃丸とボニーが一緒に遊んでいる姿も描かれていたため、ここでふたりの関係性が生まれたのでしょう。
シャボンディ諸島初めて出てきたパシフィスタに、こんな意味があるとは思わなかったので、非常に驚きました。
二人が平和のために作り出そうとしたものが戦争に使われてしまうのだろうと思うと悲しいですね。
ボニーがソルベ王国の王女というのは正しかった!
ボニーは天竜人の子供であり、さらにソルベ王国の王女であることが明らかになりました。
過去にサンジやビビが虫を嫌がっている素振りがあり、ボニーも虫を嫌がっていたので「虫を嫌がる=王族」という説を考えたことがあるのですが、尾田先生の中で一貫した共通点として描かれているようですね。
そこから考えると同じく虫を嫌がるナミも王族の可能性が高くなってきているので、今後の展開に注目ですね。
エッグヘッドに向かっているくまがどんな気持ちか考えるだけで悲しいものがあります。